介護タクシー運転者の必須資格と顧客獲得に有利になる資格

顧客獲得に有利な資格

介護タクシーは、知っての通り高齢者や障がい者など「移動が困難な方」を支える重要なサービスです。

近年は少子高齢化とともに需要が急増し、個人事業主として参入する人も増えてきました。

しかし、開業には必要な資格が複数あり、さらに持っていると他と差別化になる資格も存在します

現状では、まだまだ介護タクシー不足が叫ばれており、必須資格だけでも顧客を獲得できるでしょう。

ですが、10年後はどうでしょうか?

さらには、あなたの営業地区に大手のタクシー会社や介護事業者が、幅を利かせて参入してくるかもしれません。

そんな時、競合他社と差別化できる「資格」が活きてくることでしょう。

また、あなた自身が新規参入者の場合はどうでしょう?

最初から顧客にアピールできる「武器(資格)」を持っておきたくはないですか?

そこで今回は、「何が必須の資格で、なぜ必要なのか」「どの資格を持つと選ばれやすくなるのか」を、分かりやすく丁寧に解説したいと思います。

この記事は…

  • 何の資格を取るか迷っている方
  • さらなる顧客獲得目指す介護タクシー事業者
  • これから介護タクシーを始めようと考えている方

…などにお読みいただけると幸いです。

介護タクシー運転者に必須の資格

介護タクシーの運転者には、旅客の「運送」と「介助」という2つの専門性が求められます。

具体的には、目的地までの「送迎」と送迎に伴う「乗降介助」ですね。

そのため、運転と介護の両面の資格が必要になります。

では、具体的にどの資格が必須なのか次項から見ていきましょう。

介護タクシー

【必須資格1】普通自動車二種免許

介護タクシーは「人を有償で運ぶ事業」であるため、一般のタクシーやハイヤーと同じく普通自動車二種免許が必須になります。

この二種免許は、いわば「プロドライバーとしてのスキルを身に着けています」という証明書です。

つまり二種免許を持つことで「安全運転技術」「緊急時の判断力」や「プロドライバーとしての接遇能力」が公的に証明されているということになります。

当然、利用者の皆さんもそれを信頼している訳です。

介護タクシーの利用者のほぼ全員が移動に不安を感じているでしょう。

したがって、利用者の皆さんにとって「二種免許を持ったプロが運転する」という安心感は、非常に大きいポイントとなるのです。

取得には、学科試験・実技試験があり難易度はやや高めです。

が、かかる費用や習得までの時間は、他の資格に比べれば容易で現実的。

介護タクシー運転者となるには避けて通れない資格ですので、開業希望者は早めに着手しましょう。

【必須資格2】介護職員初任者研修

正確に言えば「福祉タクシー」として、介護保険外で営業し、リフトやスロープ付きの福祉車両を送迎車にしている場合には、「介護職員初任者研修」の資格は必須ではありません。

ですが介護タクシーには、移乗の介助、階段昇降、車いすの操作などのさまざまな介助が発生します。

これらの送迎に伴う移動支援には「介助技術」が不可欠。

そのため、多くの自治体では介護タクシーにおける介助業務を行うために、運転者には初任者研修の取得を求めています。

この初任者研修では「安全な移乗方法」「福祉用具の取り扱い」「コミュニケーション技術」「利用者の身体状況の理解」など、実際の現場で役立つスキルが体系的に学べます。

そのため、介護タクシーの運転者の多くが取得していますし、取得すべき資格といえるでしょう。

顧客に選ばれるには「運転が上手い」だけでは足りません。

「介助ができるドライバー」であることが選ばれる理由になるのです。

介助が得意な運転者

※一般乗用旅客自動車運送事業(福祉限定)許可

一般乗用旅客自動車運送事業(福祉限定)許可」は資格ではありません。

が、これがなければ営業ができません。

国土交通省の許可を受けることで、正式に“介護タクシー事業者”として事業を運営できます。
この許可では、以下の項目が厳しくチェックされます。

  • 安全管理体制
  • 車両設備
  • 事業計画

介護タクシーは利用者の命を預かる事業であるため、一定の安全基準・事業管理能力が求められます。

営業許可を獲得するには、上記の項目について、さまざまな要件が求められ、その都度準備と書類作成に忙殺されます。

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必須ではないが“持っていると圧倒的に有利”な資格

ここからは、成果を出したい介護タクシー開業希望者にとって最重要ポイント。

下記に紹介する資格は「必須ではないが、持っているだけで問い合わせが増えるレベル」のものばかりです。

持っていると有利な資格一覧
  1. 患者等搬送乗務員(民間救急講習)
  2. 上級救命講習
  3. 介護職員実務者研修
  4. 介護福祉士(国家資格)
  5. 福祉用具専門相談員
  6. 認知症サポーター
  7. 運行管理者(旅客)

有利な資格①:患者等搬送乗務員(民間救急講習)

患者等搬送乗務員」は各消防本部が認定する資格で、ストレッチャー搬送や応急処置、高齢者や病院搬送に必要な搬送技術を学びます。

俗にいう「民間救急講習」ですね。

この資格を持っているということは、ストレッチャー搬送を主軸とした病院からの搬送技術を持っていることの証明です。

当然、認定事業者として信頼性が上がりますし、病院からの依頼が増加します。

施設などからも、ストレッチャー対応が必要な依頼は優先して声がかかるでしょう。

そしてケアマネ、病院、施設から紹介されやすくなり、二次的な依頼が来るようになれば万々歳です。

将来的には、民間救急事業を見据える選択肢も出てきます。

介護タクシーと民間救急は親和性が高く、これを持つだけで事業拡大の幅がグンと大きく広がります。

有利な資格②:上級救命講習

心停止時の対応、気道異物除去、AEDの使用方法など、高度な救命処置を学ぶのが上級救命講習です。

さらには搬送方法や止血法など、その他の応急処置も網羅します。

この資格は緊急時への対処方法を学び、冷静に行動できるという証明になります。

名刺に記載するだけでも、信頼性がアップすることでしょう。

「最近、状態が思わしくないなぁ」と心配されているご家族や施設側から見れば、安心して任せられる依頼先になります。

「このドライバーさんなら任せられる」と思われることが、リピート率向上につながると心得ましょう。

また、上級救命講習は意外なことに1日8時間で講習が修了します。

テキスト代も3,000~4,000円ほど。

コスパ&タイパの良い資格として、取得候補にあげてみてはいかがでしょうか。

胸骨圧迫

有利な資格③:介護職員実務者研修

実務者研修は、初任者研修よりも高度な介護技術が身につく資格で、将来的に介護福祉士を目指す人の必須資格でもあります。

とはいえ、取得には450時間以上のカリキュラムや費用がかかります。

(ちなみに初任者研修は130時間)

そのため介護タクシーのために一から取得するには、それなりの期間が必要となるでしょう。

ですが、取得することで、要介護度の高いの利用者にも対応しやすくなることから、施設からの依頼が増加しやすくなります。

家族からの信頼も厚くなり、リピート率の向上も期待できるため、余裕がある方は取得を検討しても良いでしょう。

特に、介護タクシーの介助の質」を上げたい人におすすめの資格です。

有利な資格④:介護福祉士(国家資格)

介護福祉士は、介護系の唯一の国家資格で、介護現場のプロであることの証明です。

とはいえ、取得には実務研修を取得してから、実務経験を3年間積む必要があります。

そのため、介護タクシー事業のために取得するのは現実的ではありません。

資格を持っている方が、介護系からタクシー事業へ転職する際に差別化ポイントとしてアピールすると良いでしょう。

この「介護福祉士」の看板は、特にケアマネさんへ与えるインパクトが強いものになります。

ケアマネさんからの紹介が増えることが期待できるでしょう!

また介護福祉士は一般の方にも知られていることが多く、信頼性も厚いものになるでしょう。

家族から介護の専門的な質問や相談が増えれば、その証。

固定客化は目の前です。

介護福祉士を持ったドライバーが運行する介護タクシーは、地域で「質の高い介助」として認識されやすいのは間違いありません。

そのため、長時間にわたるような、イベントへの付き添いなど単価の高い依頼も入りやすくなります

介護福祉士

有利な資格⑤:福祉用具専門相談員

この資格は、福祉用具(車椅子・スロープ・歩行器など)の選定や使用方法を理解する資格です。

そのため「車いすのフィッティングができる」「利用者に合った移乗方法が分かる」「安全な乗降・移動が可能になる」などといった、実際の介助の質向上に直結します。

また家の中の福祉用具についてもアドバイスを送ることが可能となり、利用者やその家族との関係性を深めることに役立ちます。

有利な資格⑥:認知症サポーター

認知症サポーターは、自治体の無料講座で取得できます。

あまり聞きなれない資格ですが、まずは認知症に関しての知識が身に付きます。

そのため、認知症の方とのコミュニケーションが円滑になり、トラブル防止にもつながります。

依頼する家族の安心感も大きくなり、認知症の利用者増加が見込めます。

ですので、名刺やホームページに記載すると、“利用者への理解があるドライバー”として評価されやすくなります。

グループホームなどからの依頼増加も期待できます。

有利な資格⑦:運行管理者(旅客)

運行管理者は、介護タクシーを複数台(5台以上)に増車すると必要になる資格です。

ですので、顧客を増やすために必要な資格というわけではありません。

できれば事業者が取得しておきたい資格。

もしくは従業員として雇用希望時に取得していると有利になる資格、といえるでしょう。

行政からの信頼性も高まりますし、5台以上に事業拡大する時には必須な資格です。

取得には実務経験が必要な事もあり、取得している人は何気にレア扱い。

そのため、事業者視点では「雇っておける時に雇っておきたい」となります。

つまり、従業員側から見れば、取得していると雇用・転職に有利な資格といえるでしょう。

~最後に~

いかがでしたか?

介護タクシーでは「資格=信頼」であり、「最初の一歩」と心得ましょう。

なぜなら、初めて利用する顧客は事業者を選ぶ際、安心材料として資格をみるからです。

「介護福祉士だから、丁寧な介助を受けることが出来るだろう。」

「救命士だから、万が一でも安心だ。」という風に判断します。

介護タクシーは、利用者の命と身体に直結するサービスです。

そのため、どんな資格を持っているかが、利用者に「安心・信頼」として作用します。

もちろん最初の1回で接遇が出来ていないと、どんな資格を有していてもその後の利用はありません。

ただし資格がなければその「最初の1回」が生まれない可能性が高まります。

したがって、資格は利用者の「最初の一歩」を踏み出させるための要素でもあるのです。

有利になる資格を取得することは、問い合わせ数、リピート率、紹介数が増加し、事業として長く安定することにつながるのです。

資格取得

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  • 介護タクシーを開業したい方
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最後までお読みいただきありがとうございました。

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