普通二種免許の試験対策~一発試験でも合格するコツ

普通二種免許の試験対策

普通二種免許を取りたい!と思った際、立ちはだかるのが「学科試験」と「技能試験」です。

なかには、試験なんて学生の時以来受けてないよ!!

なんて方もいらっしゃるかもしれません。

社会人になれば、自ら望まない限り「試験」に挑む機会はそうそうありませんからね。

そして、どのような試験でも対策はしておいた方が安心・安全です。

特に、「普通二種免許」を「一発試験」で合格を目指そうとするなら、対策は必須といっても過言ではないでしょう。

そこで今回は、普通二種免許の試験対策として、詳しい試験内容や合格するためのコツを記事にしていきたいと思います。

この記事は…

  • 普通二種免許の取得を目指している方
  • 一発試験に挑もうとしている方
  • 何度か落ちていて、その理由が分からない方

…などにお読みいただけると幸いです。

普通二種免許を取得する流れ

普通二種免許を取得方法ですが、これには「教習所に通う方法」と「一発試験」の二通りがあります。

それぞれの流れを見てみましょう。

まずは「教習所に通う方法」です。

  1. 学科・技能教習
  2. 教習所での技能試験(卒業検定)
  3. 免許センターでの学科試験

学科試験および技能試験に合格し、免許交付の為の手続きと手数料等を支払えば二種免許を取得できます。

通常はコチラをお勧めします。

なぜなら、一発試験に比べた難易度の低さと取得までの日数が短いためです。

ただし、費用は教習所代も合わせて22~30万円程度かかります。

さらに概要を詳しく知りたい方はコチラの記事もご覧ください。

普通二種免許の取得について普通二種免許を取得しよう₋試験概要や難易度を紹介

一発試験の流れ

次に「一発試験」の流れを説明します。

  1. 申請書類の作成
  2. 適性検査(視力検査)を受ける
  3. 学科試験に合格
  4. 学科試験合格後、技能試験を予約
  5. 技能試験に合格
  6. 後日、取得時講習を受講
  7. 免許取得

一発試験は学科試験の後、技能試験を受けるには予約が必要で後日の受験になります。

まれに当日受験できるケースもあるみたいですが、期待しない方が良いでしょう。

通常は予約がいっぱいのため、1~2週間待つことになります。

当然、技能試験に合格できなければ、さらにその日数がかかります。

また、技能試験合格後も「取得時講習」を後日指定の自動車学校で受けなければいけません。

取得時講習も2日にわたる上、さらに後日、免許センターで免許の交付があります。

免許センター

そのため、一発試験を希望する人は、半~1年くらいの長期間にわたる可能性がある事を覚悟しておきましょう。

ただし教習所の代金がないため、費用は受験回数が少なければ少ないだけ安く済みます

(一発試験を一発合格すれば約4万円の出費)

ですが、合格率は7%程度と低いため、回数によっては費用が割高になることも十分ありますので、注意しましょう。

学科試験のポイント

まずは試験の概要を知っておきましょう。

学科試験の概要
  • 試験時間50分
  • マークシート式文章題90問(1問1点)
  • イラスト問題5問(1問2点)
  • 合計90点以上で合格

50分で95問の問題を解いていかなければなりません。

学生時代のテストでは考えられないですよね。

そのためにも、しっかりとした試験対策を行わないといけないのです。

(じゃないと、学科試験の受験料4800円を支払うことになります・・・)

学科試験の試験対策
  1. 二種の範囲だけでなく、一種の範囲も勉強する
  2. 過去問を繰り返し行う
  3. 学校のテキスト、試験対策アプリでポイントを押さえる
  4. ペース配分を間違えない
マークシート

1.二種の範囲だけでなく、一種の範囲も勉強する

二種免許だからといって、二種の範囲しか学科試験に出ないわけではありません。

むしろ、7~8割が一種の範囲から出題されます。

一種も二種もまんべんなく勉強していないと対応できません。

また、二種免許を受けるには、一種免許取得から3年以上の経験が必要です。

つまり、以前勉強した一種の範囲を忘れている所も多いでしょう。

もちろん、交通法規を理解しているとは思いますが、試験で点数がとれるかどうかは別問題だと心得ましょう。

2.過去問を繰り返し行う

免許センターなどの試験会場では、平日に毎日試験が行われています。

つまり一日一日、試験問題を1から作っているわけではありません。過去の問題を含めて、問題が作成されているはずです。

重要なのは、学科試験の問題はそのほとんどが、過去問もしくはそれに類似した問題だということ。

そのため学科試験の対策は、過去問を重点的に行うことが有効だと言えます。

もちろん法令の変更によって正答が変更になる場合もあるので、今の法令に合わせた問題集を使って勉強しましょう。

3.教習所のテキスト、試験対策アプリでポイントを押さえる

教習所では、最新の法令に合わせてテキストが用意され、そのテキストを使い、解き方のノウハウも授業で教えてもらえます。

特に正答率の低かった問題を中心に、引っ掛けのパターンや言葉尻の捉え方など解説してくれます。

つまり独力で学習する場合も、教習所のテキストを使った方が効率が良いと言えます。

また、曖昧になりがちな部分は試験対策アプリ等で、ハッキリさせておきましょう。

何となくの理解をそのままにしておくことが、間違いの元になります。

間違った問題は、関連個所のテキストを読み込み、要点を押さえておきましょう。

試験勉強

4.ペース配分を間違えない

前述の通り、学科試験は50分で95問の問題を解いていかねばなりません。

つまり、一問にかけられる時間は30秒程度しかありません。

そのため試験本番ではいかに時間をかけず、問題を捌いていくかに掛かっています。

そのためにも、問題をパターン化しスグに正解できるまで、過去問をやり込む必要があります。

さらには、難しい問題、迷うような問題は後回しにして、次の問題に進みましょう。時間が余ったら戻ってきて解けばいいのです。

そのためにもペース配分を間違えない必要があります。

独力で勉強する場合でも、時間を測って模擬試験を行ってみましょう。

2、3回も行えばペース配分を覚えられるでしょう。

技能試験のポイント

まずはその試験内容を見ていきましょう。

技能試験の概要
  • 路上法規走行
  • 路上試験課題
  • 場内試験課題
  • 合計80点以上で合格
運転技能試験

場内試験は、決められた制限内で課題をクリアできるかどうかという試験です。

しかし、路上試験では「法規走行」をしながら「路上試験の課題」をこなしていかねばなりません。

ここが一発試験の最大の難関といっても良いでしょう。

路上法規走行とは

では「法規走行」では、安全でスムーズな規則通りの運転が出来ているかを採点されます。

内容は以下の通り。

路上法規走行のチェック内容
  • 運転姿勢
  • 安全確認
  • スムーズな操作
  • 交通法規の理解
  • 乗客を意識した運転

二種免許は旅客を乗せることを許可するので、「お客様を乗せている状態を想定」した走行でなくてはならないという事ですね。

つまり路上法規走行は、日頃の運転とは全くの別物です。

自称「運転上手」だけでは合格できません。

採点の大きなポイントの一つは、お客様を車に乗せる時です。

停車位置が乗車に際し、「後部ドアの開け閉めが円滑に行える位置」でかつ「ドアの幅以内であること」が求められます。

他にも、発射時に後部座席の安全を実際に見て確認できているか、黄色信号で交差点に進入しようとしていないかなど、安全確認や危険予測などは特に求められるポイントです。

お客様を乗せて運転

路上試験課題の内容

路上、場内それぞれの走行試験では課題が設定されています。

信号通過または一時停止3回以上
右折・左折それぞれ3回以上
横断歩道の通過6回以上
路肩への停車および発進4回
転回1回
路上コースの課題設定基準

路上試験はお客様を乗せ、路肩から発進したところから採点が始まります。

このうち特に注意が必要なのが、「路肩への停止および発進」と「転回」です。

自己流ではなく、正しい手順を身に付けておきましょう。

路肩への停止および発進について

路肩への停止は直前に指示があるものが3回、あらかじめ指定された場所での停止が1回となります。

直前に指示がある停止のうち1回は、バス停などの「停車禁止場所への停止指示」があります。

この時、指示通りに停車禁止位置へ停車してしまうと20点の大幅減点

あわてずに指示された停車位置を避け、最も近い位置に停車してください。

バス停、交差点、横断歩道、駐車禁止の標識付近などがよく狙われます。

その他の注意事項は下記の通り。

  • 停車は道路の左端から30cm以内
  • MT車は、停車後はハンドブレーキを引き、ギアをニュートラルへ、ブレーキを踏んでおく
  • AT車は、停車時はハンドブレーキ、パーキングギア、フットブレーキの3点セットを行う
バス停付近は駐車禁止

転回について

転回とはいわゆる「Uターン」のこと。

試験では走行中に転回の指示が行われ、指定された区画の間で安全にスムーズに行われるかチェックされています。

また、転回は何度切り替えしても問題ありませんが、他車をストップさせるような運転は控えてください

その他のチェックポイントは以下の通り。

  • 指定区間は約100メートル
  • 転回に当たってはいったん左側に停止してから行っても良い
  • ただし、停止後の発進では周囲の安全確認と後部の旅客の安全確認も行うこと
  • 余裕をもってUターンできる状況だったにもかかわらず行わなかった場合は、課題不履行として減点

さらに信号交差点や、道路以外の施設出入口に入り込んでのスイッチバックは認められません。

場内試験課題の内容

次に場内試験の課題です。

方向転換または縦列駐車1回
鋭角1回
障害物設置場所の通過1回以上
場内コースの課題設定基準

実際には、場内試験→路上試験の順番で進みます。

方向転回と縦列駐車はどちらか一つだけ試されます。

それぞれ、減点されない切り返しの回数が決まっているので、覚えておきましょう。

減点されない切り返しの回数
  • 方向転換…1回
  • 縦列駐車…1回
  • 鋭角  …3回

ちなみに方向転換と縦列駐車は2回目から減点され4回目で失格。鋭角に至っては4回目で即失格です。

また方向転換コースの後方にあるポール(障害物)には50cm以内に近づかないと、後方感覚不良で10点の減点になるので注意が必要です。

さらに鋭角は、一種試験には無い項目なので、右折も左折も練習しておきましょう。

ちなみに場内のコースは課題から課題への移動中は採点されません。

一発試験合格へのコツ

合格へのコツ
  • 学科試験は最新の問題集で勉強
  • 試験コースをあらかじめ運転しておく

学科試験に関しては、最新の問題集で勉強しておくことをおススメします。

法令はちょくちょく変わるので、中古本は買わないようにしてくださいね。

合格ラインに35分程度で解けるようになるまで勉強しましょう。

技能試験は必ずコースの下見を!!

技能試験については路上試験が最大の難関です。

しかし、この試験は免許センターで試験コースが張り出されます。

事前にコースを把握できるので、次の点に注意してコースを下見しておきましょう。

試験コースの下見チェック
  • 横断歩道の位置
  • 切替速さが変則な信号
  • 停車可能位置
  • 右左折のウインカータイミング
試験コースの下見

第一に、横断歩道の位置を把握しておく事です。

なぜなら、渡ろうとする歩行者がいるのに、停車しなければ一発アウト

出来れば、試験の予約が取れた時間帯に下見して、歩行者の多さも把握しておくと良いでしょう。

第二に、切替速さが変則な信号を把握しておく事。

信号の切り替えタイミングは一定ではありません。

中には歩行者信号の点滅から、黄色信号の長さまで他の信号とタイミングが異なるものがあります。

このような信号がある交差点を把握しておくことで、不用意なブレーキによる減点を減らせます。

第三に、コース上の停車できる位置を把握しておく事。

必ず停車および発進の課題を出されます。

駐車禁止場所への停車は大幅減点なので、下見の時に全て洗い出しておきましょう

事前に駐車位置を把握しておくと安心ですね。

同様にウインカーを出す位置も決めておくと良いでしょう。

心に余裕が生まれ、安全確認や危険予測に集中できます。

~最後に~

いかがでしたか?

今回は普通二種免許を一発試験で取得する時のポイントやコツについてお伝えしました。

二種免許は、お客様を安全に送迎するためには必要な免許です。

そのため取得には時間も費用も掛かりますし、努力も必要です。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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