「コロナウイルスが5類へ移行してしばらくたつけど、コロナってどうなった?」
「体調が悪くて熱も出てきたけどどうすればいいの?」
「現在の生活で気を付けることってある?」
新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るって3年以上が経過しました。
手洗いうがいの徹底から、マスクの着用。リモートワークの推奨に大型イベントの制限等々…
様々な生活の変化が強いられてきました。
しかし、2023年5月にコロナウイルス感染症が2類から5類への変更。
これにより、色々な制限が解除され元の暮らしに戻りつつあります。
それでも、コロナウイルスがいなくなったわけではありません。
今回はコロナ5類への移行を受けて、規則や考え方がどのように変化したか?
5類への変更から、しばらくの時間が経過した今の暮らしで気を付けることを、まとめていきたいと思います。
この記事は…
- 発熱時の対応を知りたい方
- コロナ5類移行での変更点を知りたい方
- 現在の暮らしの注意事項が気になる方
- 5類移行後のタクシー事情について知りたい方
などに読んでいただきたい内容です。
そもそも「2類」とか「5類」って何でしょうか?
これは、感染症を予防・まん延防止するための法律「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」…通称「感染症法」における分類のひとつ。
様々な感染症を危険度の度合いに応じて1~5類に分別し、危険度の高い方を1から順に割り振っています。
1類 | エボラ出血熱、ペスト、ラッサ熱 等 |
2類 | 結核、SARS、鳥インフルエンザ(H5N1) 等 |
3類 | コレラ、細菌性赤痢、腸チフス 等 |
4類 | 狂犬病、マラリア、デング熱 等 |
5類 | インフルエンザ、性器クラミジア感染症、梅毒 等 |
このように感染力・重篤性などで決められた分類により、その後の対応も変化することになります。
例えば、2類は入院の措置が取られたり発生の報告が直ちに必要なのに対し、5類では発生の動向調査のみになり、厳重な対応措置はなくなります。
また分類外でも、まん延により国民の生命や健康に重大な影響を与える危険のあるものは「指定感染症」として指定でき、早急な対応が可能となります。
そのため、政府は2020年に新型コロナウイルスを「指定感染症」に指定しました。
また、2021年には2類相当へと分類。
その後の2023年5月、オミクロン株の流行と共に重症化率が低下したことを理由にして、5類へと分類を改めました。
では、コロナが2類から5類へ移行する前と後で、主な違いを見ていきましょう。
移行前 | 移行後 | |
---|---|---|
分類 | 新型インフルエンザ等感染症 (2類感染症相当) | 5類感染症 |
医療機関 | ・発熱外来や指定医療機関で対応 ・入院の勧告や指示が可能 | ・幅広い医療機関で対応 ・入院への強い関与は出来ない |
患者への対応 | ・外出自粛、自宅待機の要請 ・医療費の自己負担分の公費支援 ・自宅療養支援や相談窓口あり | ・外出自粛要請なし ・医療費は通常通り1~3割の自己負担 ・相談窓口のみ継続 |
待期期間 | ・感染者は原則7日間 ・濃厚接触者は原則5日間 | ・感染者は原則5日間 ・濃厚接触者に待期期間なし |
感染対策 | ・法律に基づく行政からの要請・関与あり ・業種別ガイドラインによる対策あり ・ワクチンは特例臨時摂取として 自己負担なく接種可能 | ・個人や事業者の判断にゆだねる ・行政は判断に役立つ情報提供の実施 ・ワクチン接種は自己判断 |
今までは発熱外来や指定医療機関でのみ受診できていましたが、現在では幅広い医療機関で受診可能となりました。
ただし、医療機関でも必要な対策をしてからでないと、患者の受け入れが出来ません。
そのため、受診前に電話で診察可能か確認しましょう。
また、移行前は入院に関して勧告や指示など、行政による強い関与が可能でした。
しかし移行後は、それも症状を考慮し医療機関と患者側の双方の合意によります。
外出に対する制限は無くなります。
そのため、外出するかどうかは個人の判断に委ねられることになります。
しかし、コロナウイルスの感染力は移行前と後でも変わりありません。
マスクの着用や他人との接触を控える等、感染防止への配慮は欠かせません。
目安として、感染者の外出を控える推奨期間は5日とされています。(濃厚接触者に関してはありません。)
これは一概に「外出自粛」を要請するものではありませんが、外出を最低限に抑えておく方がベターでしょう。
ちなみに発症した日を0日目としてカウントします。
もし5日目になっても症状が続いている場合は、外出を控えましょう。
症状が軽快して24時間経過するまで待機することが推奨されています。
また移行後は原則として、医療費や療養生活などの公費による支援は無くなっています。
当然ながら、検査キッドの料金も自分持ちとなります。
感染対策に関する重要なポイントは、政府が一律的な対応を求めることないという事です。
つまり感染対策の実施に関しても、個人や事業者の判断にゆだねられることになります。
ただし、必要性・社会的合理性を考慮して、経済的・継続可能な感染対策に取り組むことを前提としています。
要は「必要でコスト的にも継続可能な感染対策を自分たちで行ってね」という事です。
ちなみに厚生労働省は、移行後も「換気」「手洗い・手指消毒」「マスク着用」を有効な感染対策として推奨しています。
マスク着用に関しては移行前から「個人の判断」に委ねられています。
しかし、医療機関への受診時や高齢者施設への訪問時、また公共交通機関のラッシュ時間帯の利用時などは積極的な着用を心がけましょう。
ご自身を守るだけでなく、周囲への感染防止にも繋がります。
これまで紹介した変化以外にも、終了した施策をあげておきます。
- 自宅療養セットの配布
- 抗原検査キッドの無料配布
- パルスオキシメーターの貸し出し
- 陽性者の判定と登録
- 保健所からの電話連絡や健康観察
- 宿泊療養施設
- 療養証明書の発行
療養証明書の発行は終了していますが、勤め先の求めにより、罹患した証明が必要になる場合もあると思います。
その場合は、診断書を発行してもらえるか医療機関に相談しましょう。
では、ここからは体調に異変を感じた場合…つまり新型コロナウイルスへの感染を疑った場合、現在はどのような行動をとればよいのでしょうか。
合言葉は「自分で検査」「すばやく療養」です。
- 慌てずに症状と自宅常備薬のチェック
- 国が承認している検査キットを用いて検査
陰性の場合
- 症状がある場合、手洗いうがいやマスク着用などの感染対策を継続
陽性の場合(症状が軽い時)
- 自宅療養を開始~発症から5日は外出を控える
陽性の場合(症状が重い時、症状が悪化した時)
- 医療機関への連絡~まずはかかりつけの医療機関に相談
- その後、受診する場合はマスクの着用(急激に体調が悪化した場合は救急要請)
- 診断結果により入院
コロナへの感染を疑った場合や発熱した場合、最初から医療機関に行ってはいけません。
まずは、自分の症状と自宅に備えている常備薬をチェックしましょう。
なぜなら5類へ移行した現在は、コロナの治療は自宅での療養が基本だからです。
そして、検査キットを使って自分で検査します。
ここで陰性だった場合は、うがいや手洗い、マスクの着用など基本的な感染対策を継続しましょう。
経過観察しながら、自宅で安静にしてください。
もし症状が悪化した場合は、発熱があることを医療機関に相談した後、指示に従って受診するようにしましょう。
ここで結果が陽性となったからと言って、焦って医療機関を受診する必要はありません。
症状が軽い場合は、自宅療養を行いましょう。
薬や食料などの必需品の買い出しは、家族や友人にお願いしましょう。
どうしても自分が行かなければならない場合は、しっかりとマスクを着用の上、人込みを避け短時間で済ませるようにします。
症状が重かったり、悪化した場合は医療機関を受診することになります。
しかし、事前に医療機関への連絡が必要です。
基本的にかかりつけの医療機関に相談します。
検査キットで陽性反応が出たことを伝え、指示を仰ぎましょう。
受診後は、症状の軽重と医師の判断により入院措置もありえるでしょう。
前述の通り、コロナ5類移行後の現在は、自宅療養が基本。
そのために、下記の物を準備しておきましょう。
- 新型コロナ抗原定性キット
- 解熱鎮痛剤
- 体温計
- 食料(日持ちするもの)
- 生活必需品
まず、コロナウイルスの有無を調べるための「新型コロナ抗原定性キット」が必要です。
なぜなら、発熱した時はキットを使った自己検査が必須。
この結果を基に自宅療養か、医療機関を受診するかを判断するフローチャートが始まるからです。
そのため、最低でもひとつは自宅に検査キットを常備しておくとよいでしょう。
ただし、検査キットは国が承認した「体外診断用医薬品」と承認外の「研究用」が市販されています。
「体外診断用医薬品」の方を選んで購入しましょう。
また、発熱の症状を和らげる解熱鎮痛剤も常備しておくと安心です。
検査キットや解熱鎮痛剤に関して分からないことがあれば、かかりつけの薬剤師や薬局へ問い合わせてみましょう。
その他にも、外出を控えるために最低5日分の食料や日用品があると良いでしょう。
前述した通り、現在のコロナを疑ったフローチャートは検査キットを使う事を前提としています。
つまり、検査キットが無ければ発熱後の行動がとれないことになるため、自宅への常備をおススメしています。
しかし、検査キットには有効期限があります。
実際に販売されている検査キットの有効期限は半年程度のものがほとんどです。
そのため、たくさん常備していても使い切れないこともありますので注意しましょう。
そのような場合にも備えて、ビスタサポートではコロナ検査キットによる出張検査を行っています。
- 急な発熱のため、検査キットを買いに行けなかった
- 常備していた検査キットの有効期限が切れていた
- 検査キットの使い方に不安がある
ビスタにお電話いただければ、秋田市内の出張検査にお伺いさせていただきます。
ご依頼いただければ、その後の医療機関への送迎もお任せください。
もちろん、検査キットの輸送だけでもOKです。
詳しくは以下のページをご覧ください。
気になる事や不明な点は、電話でお問い合わせください。
以前あれだけ報道されていたコロナウイルスの感染者数も、5類移行後はなかなか目にしなくなりました。
しかし、対応が変わったからと言って、コロナウイルス自体が無くなるわけではありません。
報道で目にしないだけで、実際の感染者数は増減を繰り返しています。
この記事公開の2024年6月現在では、同年2月の第10波を乗り越え減少していますが、また増加する周期も来ることでしょう。
我々にできるのは、感染予防に努め自身と身の回りの方々の安全を守ることです。
その第一歩として、現在の感染者数を気に留めておきましょう。
1医療機関辺りの患者数は「毎日新聞」さんのホームページから確認できます。
参考にご覧ください。
ちなみに、流行入りの指標となる定点報告の「基準値」は、インフルエンザを参考にすると以下の通りとなります。
1人以上 | 流行入り |
10人以上 | 注意報 |
30人以上 | 警報 |
なお、新型コロナにおける基準値はまだ設定されていません。
しかし、自分の住む地域の増減をみて流行の傾向を掴むと、感染予防のよい指標となるでしょう。
「流行の気配があるからマスク着用を徹底しよう」
「注意報レベルだから、満員電車のになる時間帯をずらして通勤しよう」
…などといった行動に反映することができます。
現行の旅客自動車運送事業運輸規則13条では、タクシー事業者が発熱を理由に乗車拒否をすることは認められていません。
しかし、コロナの5類移行後の現在でも「発熱等の症状がある場合は利用をお控えください」としている事業者が多いのが現状です。
タクシーはその密閉性から感染リスクが高いと考えられ、運転手の感染リスクを考えると仕方のない事ではあります。
そのため、コロナ患者送迎の第一選択となるのは「民間救急」や「介護タクシー」となるでしょう。
もちろん、全ての民間救急や介護タクシーが「コロナ対応」しているわけではありません。
利用には事前の確認と予約が必要です。
ちなみにビスタサポートが提供しているサービスの料金はコチラ↓
ご利用料金
軽車両(4人乗り) | 大型車(10人乗り) | |
---|---|---|
予約料 | 0円 | 0円 |
送迎料金 | 300円 | 500円 |
基本料金 | 距離ごとのメーター料金 初乗1.178㎞まで600円 255m毎 or 1分35秒毎100円 | 距離ごとのメーター料金 初乗1.178㎞まで750円 199m毎 or 1分15秒毎110円 |
介助料 | 1,000円 | 1,000円 |
院内付添料 | 2,000円/30分 | 2,000円/30分 |
深夜早朝※ | 2割増 | 2割増 |
寝台 | なし | 2割増 |
コロナ対応 | 3,000円 | 3,000円 |
「コロナ対応」は驚異の3000円!
(実際には「介護タクシー」であるため、介助料の1000円もプラスされますが…それでも4000円です。)
ちなみに、コロナ搬送を受け付けている全国の事業者の中には、2類分類の期間中では数万円。5類移行後も1万円以上を「コロナ対応」の料金として設定している事業者もいます。
(運転手への感染リスクと感染中の機会損失を考えると、仕方のない事かもしれませんが…)
それを考慮すると、ビスタサポートが提供している「コロナ対応」は、利用者に寄り添った親切価格ということが出来るでしょう。
コロナ対応に関しては、タクシー業界全体で見ると対応業者が少しづつ増えてるとはいえ、絶対数は多くありません。
その上、料金にもバラツキが多いのが現状…
つまり、5類移行後のタクシー事情は残念ながらまだまだといったところです。
それでもコロナや発熱で自家用車以外で病院を受診しなければならない場合は、「民間救急」や「介護タクシー」の事業者に、事前に確認の上、予約を入れましょう。
今回は新型コロナウイルス感染症の5類移行を受けての変更点と、現在の生活における注意点をお伝えしました。
- 感染状況を知って感染予防に努める
- 体調不良に備えた準備
- 感染した場合の対応~「自分で検査、すばやい療養」
- 医療機関受診時には事前相談
また、5類移行を前にした厚生労働省の専門家組織の会合では、以下の「感染防止の5つの基本」が提言されています。
- 体調不安や症状がある場合は、無理せず自宅で療養あるいは受診
- その場に応じたマスクの着用や咳エチケットの実施
- 換気、密集・密着・密閉(三密)の回避は、引き続き有効
- 手洗いは日常の生活習慣に
- 適度な運動、食事などの生活習慣で健やかな暮らしを
コロナが収束したわけではないことを念頭に、感染対策を個人の判断で継続的に行っていく事を心がけましょう。
いかがでしたか?
この記事があなたの一助となれば幸いです。
また、ビスタは地域の介護・医療を支えるサポート企業として、日々活動を続けています。
その中核事業の一つである「コロナ対応」。
5類移行後でも細心の注意を払って、皆様にサポートサービスを提供しております。
発熱がある場合の送迎。
検査キットの輸送や出張検査。
もちろんコロナ陽性確定後の送迎も承っております。
万全の感染対策・消毒体勢を敷いておりますので、安心してご用命ください。
そのお悩み、ビスタが解決いたします!
最後までお読みいただきありがとうございました。