コロナ陽性者の家族送迎の問題と専用タクシーのメリット

 家族が新型コロナウイルスに感染してしまったら、一体どうやって病院を受診すればいいのか。

 公共交通機関である電車やバスは、感染拡大防止のため使用することは出来ません。

 では、どうすればいいの?

 といった疑問の先で、辿り着く「家族送迎」と専用「タクシー」の選択肢。

 この記事では家族送迎の問題点と、代案となるタクシー利用のメリットを紹介したいと思います。

 ちなみに、コロナ患者の移動手段について記した前回の記事はコチラ↓

コロナ患者はタクシーOK?公共交通機関以外の移動手段は?

コロナ患者には送迎が必須

 コロナ患者やコロナが疑われる発熱者の移動には、送迎が欠かせません。

 なぜなら「公共交通機関が使えない。」「体調不良の人が運転するのは危険。」といった理由があるからです。

 だからといって、徒歩で移動するというのも、コロナ患者のような体調不良者には困難でしょう。

 さらには、コロナ患者が出歩くのは、感染防止の点からも好ましくありません。

 では「送迎」を一体誰がどうやって行うのか…

 現在、最も行われているのが、自家用車を使った「家族送迎です。また、専用車両を用いた「タクシー事業者も少しづつ増えてきています。

 それぞれの特徴を見ていきましょう。

コロナ患者の家族送迎について

 多くの方が必要に迫られ行っている「家族送迎」。

 メリットとデメリットに分けると以下のようになります。

家族送迎のメリット

  • 費用がかからない
  • 時間を気にせずに済む

 家族送迎のメリットは「費用がかからないこと。

 これに尽きます。

 また「時間を気にせずに済む」という2つめのメリットも、費用に関わってきます。

 コロナ対応の専用タクシーを利用すると、待機料などの名目で一定時間ごとに費用がかかるのが一般的。家族送迎では、この費用もかからないので、時間を気にする必要はなくなります。

家族送迎のデメリット

  • 家族に感染リスクがある
  • 感染防止の車両装備がない
  • 車内の消毒が必要になる
  • 自家用車と運転免許が必要

 最大のデメリットは「感染リスク」が伴うことでしょう。

 もちろん、同居家族であれば家でも感染リスクがあります。ですが、家では部屋を分ける等の対策が取りやすく、リスクを抑えることが出来ます。

 しかし車の中は、密室で区切りの無い空間。さらにコロナ陽性者と距離を置くこともできません。たとえ窓を開け、換気に気を付けていても、感染リスクは常につきまとうでしょう。

 また普段の生活で使う乗用車に、感染防止の車両装備は付けていないでしょう。空間を区切るパーテーションや殺菌効果のあるオゾン発生装置でもあれば良いのでしょうが、普通はついていません。その車両を使って送迎することになります。

 さらに病院への送迎後は、車内全体の消毒が必要です。当然ながら消毒の道具が必要ですし、細部まで行き届いた消毒をしなければなりません。しっかりと消毒したつもりでも、慣れていないと不安が残ります。

 そもそも、自家用車と運転免許がなければ家族の送迎は出来ません。

コロナ患者のタクシー利用について

 家族送迎の他に、搬送するもう一つの手段は「タクシー」です。

 それも、コロナ患者や発熱症状のある方を対象とした専用タクシー

 「コロナタクシー」や「発熱専用タクシー」など、通称はあれど正式名称は決まっていません。

 そのためか、一般的な認知度はこれからの面もありますが、ニーズに応じて専用車両を配備した事業所が、これからも増えていくでしょう。

 「民間救急」や「介護タクシー」なども、コロナ対応している事業所が増えてきています。

コロナタクシーのメリット

  • 家族の感染リスクを抑えることができる
  • 送迎後の消毒が発生しない
  • 「民間救急」などの事業所では、介助をしてもらえる
  • 自家用車や運転免許がいらない

 メリットとして一番大きいのは、移動中の感染リスクを抑えることができる点です。そもそも家族は一緒に乗りませんからね。

 発熱者が幼児などで、どうしても家族による補助が必要な場合は、事業所により同乗可能です。その場合は最大のメリットがなくなってしまいますが、致し方ありません。

 また、送迎後の消毒作業がない点もメリットです。座席、ドアノブ、シートベルト…ひとつひとつアルコールで拭いていくのは地味に辛い作業ですからね。

 さらに民間救急介護タクシーは、「移動」と「介助」を前提としています。そのため、コロナ対応している事業所であれば、救急車を呼ぶほどでないけど具合の悪いコロナ患者の移動でも、親身な付き添いや介助サービスを受けることができます。

 最後に、当たり前ですが自家用車や運転免許は必要ありません。

コロナタクシーのデメリット

  • 費用が高額
  • 「一般タクシー」の事業所は非接触が基本

 最大のデメリットは費用が高額になることでしょう。通常の運賃に加え、コロナ対応分の費用がかかってしまうのは、仕方ないところです。事業所により料金設定に幅があるため、利用前によく確認しましょう。

 また一般的なタクシー事業所が展開している「コロナタクシー」は、基本的に運転手と利用者は非接触のスタイルです。「移動」のみのサービスで運転手からの「介助」等はありません

 その分「民間救急」などよりも割安なので、軽症者や自分で動ける方はこちらを利用しましょう。

 各事業所により、利用に条件(他に移動手段がない等)が設けられていたりすることが多いのも特徴です。予約する際に、こちらも確認しておきましょう。

まとめ

 まとめると「家族送迎」のメリットは費用が安いことデメリットは感染リスクが高いこと

 反対に「コロナタクシー」のメリットは感染リスクが低いことデメリットは費用が高いこと…となるでしょう。

 身も蓋もなく表現するなら、安全をお金で買うイメージですね。

 しかし、家族の送迎で感染し、仕事を長期間休むことになってしまったら・・・事業への影響、同僚への負担、収入の減少などのデメリットが付属してくるでしょう。

 となると、「タクシー」を利用することは、「収入の減少」分の費用で、自己の安全を確保し、他のデメリットを排除できる、と考えることができます。

 なにより自身の健康を守らなくては、病気で苦しむ家族の看護を続けられません。

 コロナ患者の移動で悩んでいる方。

 車内での感染が心配な方。

 コロナタクシーの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

 またコロナタクシーの中でも、移動のみの「一般タクシー」系と介助ありの「介護タクシー」系に分けられます。自分やご家族の体調をみて、合う方を選びましょう。

 ちなみに、私たち「ビスタ」は上記の分け方では「介護タクシー」系に属します。

救急救命士の介護タクシービスタ」はコロナ対応も万全です。移動」も「介助」もお任せください。

 秋田で事業を展開しておりますので、ご検討いただけると幸いです。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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