「この会社でこのまま一生働き続けていいのだろうか?」
「仕事内容に不満はないけど、人間関係にストレスが…」
「人の為になる、やりがいのある仕事がしたい。」
今の会社に不安を感じていたり、仕事そのものに不満を持っている方は多いと思います。
そんな時、転職や独立開業を考える方もいるでしょう。
しかし、このような思いがあったとしても、転職・・・さらに独立開業となるとハードルは高いかもしれません。
今回は独立開業のメリットやデメリット、開業の種類などについて紹介します。
この記事は独立開業について興味のある方、やりがいの仕事を求めている方、介護タクシーに興味のある方などに読んでいただけると幸いです。
まずは独立開業のメリットとデメリットを一覧にして紹介します。
メリット
- 自分がやりたいことを仕事にできる
- 働く自由度が高い
- 働いた分だけ収入アップ
- 定年がない
デメリット
- 失敗の責任を負わねばならない
- 売上がないと収入がない
- 退職金がない
- 社会的信用が低くなる場合がある
総括すれば、独立開業とは「責任とリスクを負う代わりに、高い自由度が得られ、高収入が狙える」という事になります。
どういうことなのか、内容を見ていきましょう。
通常の会社員であれば、やりたいことをやりたいようにして、仕事は出来ません。
例え、好きな職種に就けたとしても、会社の中でやりたい仕事が割り振られないかもしれません。
営業を希望しても、事務部署に配属される可能性は十分にあります。
しかし、独立して開業すれば自分のやりたいことを仕事にして、自分の好きなように仕事を進められます。
事業の展開や広告の打ち方など、自分の考えをそのまま形にできます。
自分のやりたいことを仕事にして、自分の考えで仕事を進める・・・
やりがいがないわけがありません。
これが独立して一番魅力的なメリットかもしれませんね。
働く自由度の高さも独立開業の大きなメリットです。
当然、働き始める時間も終える時間も自由です。
子供のお遊戯会があるからと、午後から休みにしてしまうことだって簡単にできます。
自分の都合の良い時に、自分の好きな時間だけ働けばよいのです。
もちろん時間だけでなく、場所だって自由です。
一般的な会社員では面倒な通勤に縛られてしまいますが、独立開業すれば好きな場所で仕事を行なえます。
パソコン一台で出来る仕事なら、家でもカフェでも仕事ができるでしょう。
さらに今までの会社組織から切り離され、上司や同僚、部下といった人間関係に悩まされることはありません。
これからの新たな人間関係も、自分の意志で築いていくことが出来ます。
独立開業すれば、働く時間も密度も内容も自由。
そのため、頑張って働いたり、工夫して効率よく働いた分だけ、月々の収入はアップします。
事業を成功させれば高収入を得ることは可能です。
会社員では、給料は上限が決められていることも多いですが、独立開業すればそんなことはありません。
売り上げた分に比例して、収入はアップ。
上限はありません!
一般的な会社では、60~65歳までには定年を迎えます。
働く意思があっても、規定により退職しなければなりません。
近年は希望者には雇用期間を延長することもありますが、キャリアが途絶えてしまったり、給与を下げらてしまうことが多いです。
しかし、開業すればそのような定年とは無関係です。
自分の働く意思と働ける身体さえあれば、仕事を続けることが出来ます。
独立開業すれば、自分で仕事内容を決めて、自由に働くことが出来ます。
その分、成功すれば収入は自分のものとなりますが、失敗すればその負債も自分のものとなります。
仕事でミスしても、庇ってくれる会社はないのです。
事業そのものが失敗すれば、多額の負債が残ってしまう可能性も考慮に入れておきましょう。
働く時間が自由だという事は、休みを多くするのも自由です。
しかし、休み過ぎてしまうと、当然売り上げは落ち込むこんでしまうでしょう。
そうすると収入は当然減少します。
また事業が軌道に乗るまで、収入は不安定になりがちです。
経営状態が思ったようにいかず、赤字を出してしまう可能性もあります。
ただでさえ、開業時の初期費用には多額の出費があります。
場合によっては、借り入れていることも多いでしょう。
売り上げの減少は死活問題に直結しますから、軌道に乗るまで油断は出来ません。
メリットであげた「定年がない」という項目は、裏を返せば「退職金」もないという事になります。
老後を見据えて、まとまったお金を貯蓄しておきたいならば、自分の意志で貯めておく必要があります。
もちろん一般的な会社員でも、退職金だけで老後を賄えることは稀なケースなので、自分の意志で貯蓄する必要があるのは変わりません。
独立開業によって、あなたの社会的立場が低くなる場合があります。
具体的には、銀行から融資を受ける時です。
なぜなら、あなたが「会社員」であるということは、それだけで一定の信用に値するからです。
銀行はあなた自身を審査する他に、あなたが務める会社も査定します。
つまり勤める会社が上場企業であれば信用度は増し、それだけ高い融資を受けることが可能になります。
しかし独立するとなると、その会社分の信用が無くなります。
銀行側からすれば、融資を渋る原因とも成りえるのです。
独立開業には大きく分けて、下記の3つの種類があります。
- 個人事業主
- 法人
- フランチャイズ
それぞれの特徴を説明します。
個人事業主は、法人を設立せずに個人で事業を営んでいる人のことを言います。
そのため事業主本人が事業の責任を負わねばなりません。
小資金・小規模からスタートできるのが、メリット。
また、所管の税務署に開業届を提出すれば誰でも開業することができるため、設立手続きも簡単です。
開業後の会計処理もシンプルで、事務処理も簡単になり手軽に始められます。
しかしその反面、経費計上できる範囲が狭く、所得が上がれば税率も上げられてしまう点がデメリットになります。
さらには、簡単な手続きで誰でも始めることが出来るため、社会的信用度が法人と比べて低いものデメリットと言えます。
そのため、相手先によっては取引を敬遠される可能性があります。
法人とは、法律に則って社会的活動を営む組織のことを言います。
いわゆる「会社」ですね。
法人には株式会社と合同会社があり、どちらも社会的信用度は高く、個人事業主より融資や取引が成立しやすいでしょう。
また事業所得が増えると税金の負担額が軽くなる仕組みもあり、節税にもメリットがあります。
ただし設立には複雑な手続きをこなす必要がある他、ある程度の初期費用も必要となります。
また、事業が赤字であっても、一定額の納税をしなければなりません。
体制が整っていなければ、運営が厳しいことを覚えておきましょう。
フランチャイズは本部とその加盟店が契約を結び、ブランドの使用や商品・サービスを販売できるシステムです。
既に知名度のあるブランド名で経営できるのは、商売にとってもの凄いメリットです。
また開業する際には、本部からのサポートを受けることができるため、短期間で開業することが出来ます。
さらには経営に対しても、本部からの成功ノウハウを指導されるため、失敗の確立を下げることが出来るでしょう。
ただし、加盟店には「ロイヤリティ」と呼ばれる本部への対価の支払いがあります。
このロイヤリティが経営を圧迫するケースもあるため、契約の際には内容をよく確認しましょう。
なお、合同会社ビスタでは、介護タクシーのフランチャイズパートナーを募集しています。
詳しくは下記リンクをご覧ください。
介護タクシーの開業支援も行っております。
当然ながら、独立開業に向いている人もいれば、向いていない人もいます。
いくら今の会社に不満があっても、性格や考え方が向いていないのであれば、独立開業に踏み切るのはおススメしません。
では、どのような方が向いているのか?
その特徴を紹介します。
- 好奇心旺盛で行動力のある人
- 出来ない理由より、出来る方法を探す人
- 目標を達成するのが好きな人
独立開業するという事は「一人の経営者になる」という事です。
自分の会社や店舗を成長させていくためには、常に先を見定め、様々なことにチャレンジしていく必要があります。
世の中やビジネスに対してアンテナを張り、考え、アイディアを試す行動力が、成功へのカギとなるでしょう。
高い行動力は上に立つ人間に必要な資質と言えます。
反対に、調べものばかりで行動に結びつかない人は、向いていないと言えるでしょう。
起業家に共通している思考パターンの一つが「出来ない理由を探さない」という事です。
新しい事柄にチャレンジする時、多くの人は「無理そう」「まだ早い」など「出来ない理由」を探します。
出来ない理由を探すのは簡単です。
しかし企業に向いている人は「どうすれば出来るか?」という思考パターンで問題解決に取り組みます。
解決方法を探し、行動を止めません。
一見できなさそうなことでも、解決方法を探る姿勢と思考パターンが大切なのです。
会社経営には、売り上げや利益などをあげるため、様々な目標設定が必要です。
これらの目標を立てて、計画的に行動し、達成していける人は成功に近づけるでしょう。
短期、中期、長期とそれぞれの目標を的確に設定するのがうまい人は、経営者の資質があります。
小さなころから、テストや部活・スポーツに目標を設定し、達成する喜びを知っている人は独立開業に向いていると言えるでしょう。
- 他責思考の人
- 独立・開業が目的の人
- 現状に満足している人
何らかのトラブルが起きた時、原因を自分以外のせいにしてしまう人は企業に向いていません。
起業して社長になれば、自分の失敗はもとより、従業員の責任も最終的には負わねばならないのです。
失敗した正当な理由があろうとも、責任は発生するのです。
逆に、トラブルが起きた時は「成長できるチャンス」として捉えることが重要です。
トラブルは自分自身やビジネスシステムに何かしらの問題があるという証拠。
改善の機会が来たと思い、冷静に対処しましょう。
「独立したい」「社長になりたい」など、「独立開業」自体が目標になってしまっている人は成功しにくいと言えます。
開業はゴールではなく、スタートです。
つまり独立開業は第一歩に過ぎず、そこから成功に向かって走り続ける必要があります。
また、苦労やトラブルも多く、長期的に情熱を維持できなければ、ビジネスを成功させることは出来ないでしょう。
目的が独立や開業になってしまうと、その後の気力が湧いてきません。
そのため、目的を間違えないよう心がけておきましょう。
また現状に十分満足している人も、独立開業には不向きです。
なぜなら「独立したい、開業したい」というモチベーションが希薄だからです。
開業するには労力とコストが必要ですし、さらに経営を続けていくためには持続的な熱量が必要。
そのためモチベーションが希薄だと、全てが不十分になりかねません。
そもそも会社員としての現状に満足できているのであれば、特に開業する必要もありません。
であれば、現状は本職や趣味などで資格やスキルを習得しておくのが良いでしょう。
もし、将来不満を感じ始めた時に役立つかもしれません。
立ち上げる事業内容を具体的に考えておくことは、独立開業を成功させるうえで重要なポイントです。
目的達成のためにどのような事業を必要か?自分がやりたい事業は?
それらを具体的に考えつつ、その事業の市場調査も行いましょう。
参入したい市場はどこで、どのような現状なのか?市場の需要と供給は?
その市場が、開業しても安定して運営していけるものなのかを客観的に見極めましょう。
やりたい事業にニーズが無かったり、既存企業が溢れていると、経営が成り立たないでしょう。
独立開業しても、スキルも経験もなければ仕事は獲得できません。
最低限のスキルや資格、経験の獲得は開業に必須と言えます。
また経営を続けていくためには、そのための勉強も必要になってきます。
開業後の資格取得は自身に大きな負担となるため、出来れば事前に習得しておきましょう。
まずは副業から始め、開業前に経験を積んでおくことも有効です。
副業は経験やスキルが得られる他、自分に合った業種かどうか適性も見極められるメリットがあります。
独立開業を成功させる秘訣として「小さく始める」ことが挙げられます。
事業の規模が大きくなると、失敗した時のリスクも増大します。
そのため、大量に仕入れをしたり、広い店舗を借りたりなど、始めから理想を追い求めてはいけません。
開業後は経営の安定に時間がかかる場合も多いため、「小さく始めて」リスクを軽減しておきましょう。
逆に言えば、事業が軌道に乗ってから、徐々に拡大していくのが、成功へのコツと言えます。
独立開業に向いている職種の特徴として、一般的に上げられるものに下記の4つの特徴があります。
- 低い予算で始められる
- 働く場所や時間に融通が利く
- 利益率が高い
- 一定の需要がある
介護タクシーはこの特徴に見事に合致しています。
介護タクシーの開業に必要な要件は、大きく分けて「人的要件」「設備要件」「人的要件」と3つあります。
しかし、人的要件は事業主で全て兼任出来ますし、設備要件は自宅や駐車場を兼用することが出来ます。
極端な話、福祉車両1台を用意できれば、開業出来てしまいます。
そのため、必要な資金は240~360万円といわれており、他業種から比べるとすいぶん低い予算で開業できます。
前述の通り、自宅や駐車場を兼用できるため場所や時間にも融通が利きます。
さらには家賃などのコストもカットできるため、利益率も高いです。
そして高齢化社会のため利用者が多く、これからも高い需要が見込めます。
これだけ独立開業に適した職種もそうはありません。
いかがでしたか?
独立開業について、そのメリット・デメリットや個人の適性、成功へのコツなどを紹介しました。
独立開業へ向けた参考になれば幸いです。
また、介護タクシーの仕事に興味のある方や独立開業を考えている方は、下記のリンクページもご覧ください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。