介護タクシーや福祉タクシー事業を起業したはいいけど、いまいち収益が伸びず困っていたりしませんか?
または、集客への不安から起業に二の足を踏んでいる開業志望者も多いことでしょう。
単純に考えて、収益を増やす一番の近道は新規顧客の獲得です。
そのためには、インターネットやSNSを活用し、Webでの広報活動を行うのが良い戦略でしょう。
介護タクシー事業の広報活動といえば、病院や施設に営業をかけたり、ビラを配るなど、従来の方法が思いつく方も多いと思います。
決して間違いではありませんし、起業時に行うべき必要な集客手段です。
ただし新規顧客を自ら開拓していくためには、これからの時代はWeb広報は必須といえます。
「うちはホームページを用意しているから大丈夫。」「インスタやフェイスブックで発信している。」という事業者様もいるでしょう。
しかしそれだけで大丈夫でしょうか?
意外と盲点となるのが「Googleマップ」での広報活動です。
そこで今回は、介護タクシー事業におけるグーグルマップでの広報活動の重要性とその施策についてお伝えしようと思います。
この記事は…
- 起業して間もない方
- 介護タクシーでの起業を志している方
- 新規顧客を獲得したい事業者
…などにお読みいただけると幸いです。
介護タクシー事業において、Googleマップの活用は“新規顧客獲得の要”といえるほど重要です。
というのも、利用者やご家族は、急な通院や外出支援が必要になった際、まずスマホで「介護タクシー」「福祉タクシー」と検索します。
そしてその検索は「どこで」行われるのか?
意外に思われるかもしれませんが、Googleマップでの検索が多いのです。
そこで事業所がマップ上に表示され、写真・口コミ・料金・対応内容が分かりやすく掲載されていれば、安心して問い合わせにつながります。
逆に情報が不足していれば、選ばれる機会そのものを逃してしまいます。
つまり、Googleマップは“最初の窓口”であり、信頼性向上と予約増加に直結する欠かせないツールといえます。

ですが、検索はここで終わりではありません。
多くの方は、Googleマップだけでなく、併用して公式サイトを閲覧しています。
というのは、あなた自身が旅行先でお店を探すことを考えると、イメージしやすいと思います。
Googleマップで近くのお店を検索し、ざっと基本情報や口コミに目を通します。
そこで気になるお店があれば、改めてお店の公式サイトを覗きに行きますよね。
そして詳細情報を吟味して、最終的に実店舗に足を運ぶ…このような流れではありませんか?
それと一緒です。
介護タクシーの選択でも、紹介者のいない多くの新規顧客は、これと同じ流れを辿っているのです。
ただし介護タクシーの場合は「予約の依頼」や「問い合わせ」といった形で成果が表れます。
つまり、新規顧客獲得のためには、Googleマップだけでなく公式サイトの用意も必要になります。
では、それぞれの強みについて整理してみましょう。
メリット
- リアルタイム位置情報
- 基本情報の確認が容易
- 顧客主導の口コミやレビュー
- 予約や問い合わせも可能
デメリット
- 詳細情報の不足
- 店側で自由に削除が出来ない
最大の特徴は、同種カテゴリーの位置情報の比較ができること。(しかもリアルタイム。)
調べたい地域のことが一発で出てきます。
気になったお店は、基本情報がすぐに確認できるうえ、アプリの利便性が上がり予約や問い合わせの機能も強化されました。
そして、口コミやレビューは顧客側が実体験に基づき書き込む形式です。
たとえ、評価の低い口コミをされても、店側で自由に削除することは出来ません。(Googleマップの運営に削除要請をすることは出来る。)
そのため、日々丁寧な接遇を行うことが大切ですね。
お客さんを載せていないからと言って、送迎車で乱暴な運転をしてはいけません。
また、Googleマップのデメリットとしては、どうしても詳細情報が公式サイトより劣るという点になります。
掲載情報はサイト形式に則ったものとなり、全てが店側の自由にできるわけではないのです。
とはいえ、顧客側の求める情報の多くを掲載できるため、まさに「最初の窓口」として優秀すぎるといっても過言ではありません。

メリット
- 詳細な情報の掲載
- 独自コンテンツの作成
- コメント欄の管理権限
デメリット
- 検索の手間
- 情報更新の手間
一方、公式サイトはいくらでも詳細な情報を載せることが出来ます。
サービス内容や料金、スタッフの構成や資格・人柄、車両の特徴や装備品など、事業所の魅力をこれでもかと発信できます。
また、形式に則る必要がないため、独自コンテンツを自由に作成できます。
例えば、利用者ギャラリーで親近感をもってもらったり、予約システムへの誘導で利便性を向上させたりすることが出来ます。
ただし、公式サイトに来てもらうためには、顧客側に個別で検索してもらう必要があります。
また更新の手間もかかります。(これが意外に大変です。)
どんなに有用な情報を載せていても、3年前から更新されていなければどうでしょう。
顧客から見れば、現在の正しい情報なのか判断がつきません。逆に、警戒されてしまう恐れすらあります。
一方、コメント欄は自由に設定できます。
間違った情報が載せられた場合は、即座に削除できますし、承認制にしても良いでしょう。
そもそも、コメント欄を作らないといった選択肢をとることも可能です。

ここまででグーグルマップの重要性は解っていただけたかと思います。
ここからは、実際にGoogleマップ上で何をすればよいのかを解説していきましょう。
大きく分けて4つあります。
- 選ばれやすい状態を整える
- 高評価レビューを増やす
- 閲覧数を増やす工夫
- 公式サイト、他SNSなどとの連動
まずは顧客に見てもらえて、選んでもらえる状態に整える必要があります。
- カテゴリーを最適化
- 写真と動画を充実
- サービス内容を明確・簡潔に
まずは主カテゴリーを「介護タクシー」もしくは「福祉タクシー」と入力して、最適化しましょう。
このカテゴリーの最適化が出来ているかどうかで、検索されやすいかどうかが決まります。
入力すると、いくつかのリストが表示されますので、適したものを選びましょう。
介護タクシー事業では「タクシー会社」を選択することになります。
カテゴリーはグーグルが用意したリストの中から選ぶ必要があり、自分で作成することは出来ません。
もし、訪問介護がメイン事業で従属的に介護タクシーを運営しているのであれば、「介護施設」でも良いでしょう。
写真や動画を充実させることで、クリック率が跳ね上がります。
検索的にも順位が上がりやすい傾向があり、載せない手はありません。
具体的には、車両の外観や内装。
それに伴い、車いすリフトやストレッチャーなどを掲載することで、文字を読まなくてもサービス内容が伝わります。
逆に言うとストレッチャーに対応していないのに、画像を載せてしまうと誤解を招きます。
信頼に関わることなので、誤認させるような写真は絶対に避けましょう。
また運転手の写真を載せておくと、利用者の安心感にもつながります。
併せて、乗車・降車の流れなどを動画にまとめて紹介すると、依頼につながりやすくなります。

「介護タクシー」を検索される方は「仕方なく」検索しています。
決して、自分の楽しみや趣味のために検索しているわけではありません。
つまり長い文章を読む気はないのです。
そのため、サービス内容の説明は明確・簡潔を心がけましょう。
- 車いす・リクライニング車いす対応(ストレッチャー不可)
- 病院送迎、施設間移動、冠婚葬祭、買い物、外出支援
- 同行介助あり/同行ヘルパー有資格者
- 料金の目安
以上を参考にすると良いでしょう。
特に明瞭な料金表示は、信頼度がアップするうえ、リピート率の上昇につながります。
Googleは「報酬を与えるレビュー依頼は禁止」と規約にうたっています。
そのため、自然な流れでレビューをお願いすることが重要です。
- 送迎後にお礼メール、お礼が書かれたカードを渡す
- 介護施設や病院の相談員から紹介されると、口コミがつきやすい
- 定期利用者や家族に、改めてレビューをお願いしてみる
- レビューには返信する
お礼のメールやお礼カードは、初めての利用者に効果的です。
「本日はありがとうございました。
よろしければGoogleの口コミでご意見をいただけると励みになります。」
などといった一文に、ワンタップで跳べるURLやQRコードを付けると良いでしょう。
「相談員からの紹介時には、口コミがつきやすい」と言われています。
利用者側も「紹介」といったエピソードがあった方が書きやすいのでしょう。
そのため、相談員には普段から紹介のお礼や送迎後の報告を伝えておきましょう。
こういった地道な活動が次の紹介に繋がります。

また、リピーターとなってくれている利用者やその家族にお願いしてみるのも良い手です。
利用を開始して、半年や1年といった節目に、送迎の感想などを聞いてみましょう。
そのついでにレビューをお願いしてみると良いでしょう。
リピートしてくれている実績から見ても、高評価が期待できます。
そしてレビューには必ず返信しましょう。
その際、個別に対応した丁寧な返信をするとよいでしょう。
丁寧で温かみのある返信は、次のレビューを呼び込みます。
決して、定型文だけで終わらせてはいけません。
いくつものレビューに定型文だけで返信するのは「やっつけ仕事」であると言っているようなものです。
また、悪いレビューにはついつい「無視」や「反論」をしたくなります。
そこをグッとこらえて「共感 → 事実説明 → 改善宣言」で冷静に対応しましょう。
新規顧客候補者は悪いレビューこそ、気を付けてみていると心得ましょう。
レビューへの返信は、検索順位の向上にも良いとされています。

- 地域名とサービス内容をタイトルに入れる
- 投稿を週1程度行う
- ルート検索を増やす工夫をする
Googleマップの「タイトル」とは、主にマイマップで作成した地図やリストの名称を指します。
これらのタイトルを「○○市の介護タクシー|車いす・ストレッチャー対応」などのように記載しましょう。
これにより検索流入の増加が期待できます。
また、投稿を定期的に行うのも良いでしょう。
定期的な投稿は活動が活発である証拠です。
これをグーグルは、質の高い事業者であると判断して検索表示が増えるとされています。
投稿内容は「利用事例」「新しい装備や備品の紹介」「季節のあいさつ」などでOKです。
また、ルート検索を増やす工夫として、「サービス提供エリア」を明示すると良いでしょう。
「○○病院、送迎実績あり」などを記述するのもあり。
- 公式サイトへの誘導
- LINE公式アカウントの開設
- インスタグラムでの日常発信
グーグルマップには他のサイトとの連携機能が付いています。
公式サイトへの誘導はもとより、ラインやインスタグラムなどの他SNSも登録できます。
前述したとおり、公式サイトでは詳細情報を発信するほか、予約や問い合わせに備えましょう。
またLINEも用意することにより、予約状況などを配信できるほか、リピーターの家族との連絡も容易になります。
また、インスタグラムは事業の日常を発信しやすいツールです。
送迎の様子や付き添い、外出支援、同業者との会議の様子など、様々なことを発信してみましょう。
もちろん、利用者は写さないことが基本です。
仮に写す場合は、きちんと許可を得て掲載しましょう。
ご家族にも確認しておくと、トラブルを防止できます。
また、Googleマップは外部ツールを使って、SNS投稿を自動的に反映させることも可能です。
更新の手間が省けるので、お勧めです。

いかがでしたか?
介護タクシー事業に限らず、Googleマップは事業者にとって活用すべき主要ツールの一つです。
うまく活用することで、閲覧数を上げ、高評価レビューを受けて「選ばれやすい事業所」に近づくでしょう。
ただし、そのためには「サービスの改善」を忘れてはいけません。
高評価レビューの多くは、小さな良い仕事から生まれます。
「今日はこのルートで行きます」といった事前説明や室内の清潔感・温度管理。
利用者や家族への温かい声掛けや、遅刻のない送迎。
何気ない…されど確かなサービスを提供することで「レビュー数+閲覧数+紹介」と増加していき、相乗効果を発揮します。
そしてそれが、安定的な売り上げの増加につながるでしょう。
この記事があなたの一助となれば幸いです。

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最後までお読みいただきありがとうございました。


