介護タクシーにもキャッシュレス決済を導入しよう

キャッシュレス決済の導入

介護タクシーには「キャッシュレス決済は必要ない。」とそう思い込んではいませんか?

「利用者の多くは高齢者だし、リピーターさんは現金払いの人しかいないから。」

「キャッシュレス決済の導入方法が分からない。自分自身が対応できないかもしれない。」

…などといった理由で、キャッシュレス決済を敬遠しているのであれば、非常にもったいないです。

キャッシュレス推進政策が2019年に行われ、社会全体での導入はかなり進みました。

それに伴い…財布は忘れても困らないけど、スマホを忘れると何も出来ない、という時代がすぐそこまで…

というか、すでに到来しています。

介護タクシー事業者もこの時代の流れは無視できません。

そこで今回は、介護タクシー事業へのキャッシュレス決済の必要性や導入方法を紹介したいと思います。

この記事は…

  • 介護タクシー開業を志している人
  • 現金払いのみの介護タクシー事業者
  • 収益をアップしたい介護タクシー事業者

…などにお読みいただけると幸いです。

介護タクシーにおけるキャッシュレス決済の必要性

介護タクシー事業において「付き添い者」は常に考慮しておく必要があります。

なぜなら、利用の予約も支払いも付き添い者が行うことがままあるからです。

つまり「利用者本人が高齢者だから現金払いのみで良い。」という考え方は成り立ちません。

もちろん高齢の配偶者が付き添いの場合も多いですが、利用者の息子や娘さんが付き添いの場合も多いのです。

そして付き添いの方が40~50代程度の方だと、キャッシュレス決済に抵抗のない方が格段に増えます。

単純に支払いが楽ですからね。

カードで支払い

付き添い者が高齢となる10~20年先の未来では、利用者本人がキャッシュレス決済を求めることも大いにあるでしょう。

このように介護タクシー業界でも、今後キャッシュレス決済が普及していく可能性は高いと言えます。

また、キャッシュレス決済は顧客側にとって、他にもメリットがあります。

まずはポイントの付加

カード利用やPay支払いによって、ポイントが付くことは珍しくありません。

ヘビーユーザーなら、ポイント付加の有無によって、利用する介護タクシーを決めてもおかしくないのです。

次にキャッシュレス明細が自動家計簿アプリに使えることです。

現金決済と違い手打ちする必要が無く、家計を管理している顧客からは喜ばれるでしょう。

事業者側のメリット・デメリット

キャッシュレス決済には顧客側だけでなく、当然事業者側にもメリットがあります。

もちろんデメリットもありますが…

それぞれを見ていきましょう。

メリット

  • 機会損失の防止
  • 会計時の利便性
  • 現金管理の危険性が減少

デメリット

  • 手数料の徴収
  • 初期費用がかかる
  • 決済方法の習得

事業者側のメリット

一番はなんと言っても「機会損失の防止」です。

某CMの「キャッシュレス対応していません。」「じゃあ、いいですぅぅぅ。」のアレですね。

アレがまさに機会損失です。

キャッシュレス決済の導入はアレを防ぎます。

そして現在の介護タクシー業界で、キャッシュレス対応をイの一番に確認してくるお客さんは「遠方からの旅行」などイベント絡みであることが多いです。

つまり、通常の通院送迎よりも利益率が高くなります。

このような依頼の損失は実にもったいないと思いませんか?

また二番目のメリットは「会計時の利便性」ですね。

現金を用いないため決済スピードが速く、また間違いもありません。

またドライバーが現金を管理する危険性を少なくできます

介護タクシーは一般タクシーのように不特定多数のお客様を乗せるわけではないので、「タクシー強盗」の危険は低いですが、無いとも言い切れません。

現金の取扱いが減ることは、それだけリスクも減ることに繋がります。

機会損失

事業者側のデメリット

一方、キャッシュレス決済の最大のデメリットは、手数料の徴収です。

カード決済代行会社はそれで収益を得ているので、仕方のない事ではあります。

一般的には決済額の3~7%が手数料となることが多く、3~4%がボリュームゾーンとなります。

内容と手数料を吟味して、どのサービスにするか決めましょう。

安いプランでは、OR決済や電子マネーに対応していない可能性があります。

また、導入にはカードリーダーなどの端末が必要です。

つまり、それなりの初期費用がかかります。

値段は大体10,000~90,000円と大きな幅があります。

これも決済代行会社やプランも含めながら決めましょう。

さらには、決済方法…端末の使い方をドライバーが習得しなければなりません。

ドライバーのメイン層が50~60代の男性であることを考えると、これもまたデメリットと言えます。

キャッシュレス決済を導入する方法

では、キャッシュレス決済を実際に導入するには2つの方法があります。

それが「直接契約」と「決済代行会社との契約」です。

直接契約」とは、カード決済などを導入したい店舗と、クレジットカード会社からライセンスを取得した「アクワイアラ」と呼ばれる会社が、直接契約を結ぶことです。

VISAやマスターカードなどそれぞれのアクワイアラが存在し、個別に契約を結ばないと利用できません。

直接契約では、それぞれのアクワイアラに問い合わせ、手続し、契約し、売り上げの管理などを行う必要があるため、業務はとても煩雑となります。

それに対し「決済代行会社との契約」では、それぞれのアクワイアラとの契約は代行会社が一手に行ってくれます。

つまり自身は代行会社と契約するのみで、複数のキャッシュレス決済手段が使えるようになります

代行会社への手数料がかかりますが、導入手続きや売上管理など様々な業務を委託することが出来ます。

結果的には、代行会社を用いた方がコストカットに繋がるため、決済代行会社と契約するケースがほとんどです

カード決済代行会社

決済代行会社の選び方

介護タクシーがキャッシュレス決済を導入したい場合は、カード決済代行会社と契約すると良いでしょう。

しかし、決済代行会社は多数存在します。

そこでまずは、その決済サービスが…

  • 誰に向けたサービスなのか…対企業向け(BtoB)と対消費者向け(BtoC)
  • 使用用途…オンライン用と実店舗用

…を把握しましょう。

介護タクシーでは、消費者向け実店舗用の決済サービスを選ぶことになります。

数がしぼれたら、主に下記の項目で比較検討すると良いでしょう。

導入費用主に端末購入費
キャッシュレスの種類多くの種類に対応しているほど、顧客を逃しません
入金サイクル数営業日後の入金方式、もしくは締め払い方式
入金までのスパンが長いと資金繰りが悪化する原因となります)
月額介護タクシーでは無料のプランを選びましょう
決済手数料決済額の3~4%程度のところを選びましょう
振込み手数料こちらの口座に振り込まれるときの手数料
無料のところもあります
キャッシュレス決済色々

おススメの決済代行会社を比較してみよう

SquareAir PaySTORES楽天ペイ
導入費用¥4980~¥20167¥19800¥21670
種類カード:6種類
QR:7種類
電子マネー:11種類
カード:7種類
QR:10種類
電子マネー:11種類
カード:6種類
QR:1種類
電子マネー:9種類
カード:6種類
QR:9種類
電子マネー:15種類
入金サイクル・みずほ、三井住友銀行は
翌営業日
・それ以外は週1回
・みずほ、三菱UFJ、
三井住友銀行は月6回
・それ以外は月3回
・自動入金は月1回
・手動入金は翌1~2営業日
・楽天銀行では自動翌日
・楽天銀行以外は
依頼により、翌営業日
月額無料無料無料(通常プラン)無料(ライトプラン)
決済手数料2.5%3.24%3.24%2.48%
振込み手数料無料無料200円
(10万円以上は無料)
楽天銀行は無料
それ以外では330円
決済代行会社の比較表

あくまで比較表であり、それぞれの特徴を反映しきっているわけではありません。

各社のホームページから現在の情報の確認をお願いします。

導入時期や紹介によってキャンペーンがある場合もあるので、確実にチェックしましょう。

なお、導入するには決済代行会社の審査を通過しなければなりません。

実店舗があり、自治体から営業許可を受けている介護タクシーであれば、基本的に審査は通過します。

審査には3~4週間程度かかります。

また、入金サイクルにも注意してください。

サイクルが長いと資金繰りに影響が出る場合も考えられます。

自社の状況にマッチした会社やプランを選択しましょう。

~最後に~導入に迷ったらビスタサポートに相談

いかがでしたか?

介護タクシーにキャッシュレス決済を導入するには、決済代行会社と契約するだけで済みます。

意外に難しくないことがわかって頂けたかと思います。

しかし、ここまで読み進めていただいた方でも、キャッシュレスの導入には迷われる方も多いと思います。

正直なところ、介護タクシーでのキャッシュレス決済は数が少ないのが現状です。

さらには導入費や手数料もかかります。

ですが、キャッシュレス未対応のために機会損失が発生していることは考慮すべきですし、これからはさらに多くなっていくでしょう。

広がるキャッシュレス決済

実際には、月額などの固定費が掛からない会社やプランを選択すれば、導入費のみでキャッシュレス決済の恩恵にあずかれます。

その恩恵分で、導入費を回収できれば問題ないことになります。

あとは約3.5%程度の手数料をどう考えるか?

仮に10000円の支払いなら、350円の手数料が徴収されます。

これを必要経費と思えるなら、導入に踏み切った方が良いでしょう。

少なくとも、カードやペイが使えるかどうか聞かれたことがあるなら、キャッシュレス決済は真剣に検討するべき課題だと言えます。

迷われる方は是非一度、弊社ビスタサポートへご相談ください。

弊社では開業支援の一環として、介護タクシー事業の様々な相談を受け付けております

まずは下記のリンクから資料請求をお願いします。

この記事があなたの一助となれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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