介護タクシーに興味を持つ人の多くが気になるのが、「実際の1日はどんな流れなのか。」という点ではないでしょうか。
なぜなら、会社員のように決まった始業時間や終業時間があるわけではなく、シフトもなく上司もいません。
一人1台体制が多い介護タクシーの業務形態は本人の自由だからです。
その自由さに魅力を感じる方も多いでしょう。
ですがその一方で、「本当に成り立つのか。」「生活リズムは崩れないのか。」と不安を抱く人も少なくないことも事実です。
さらには、営業や経理、経営など、会社員が分業している業務を一人でこなす必要も出てきます。
「自由な働き方」とはいったものの、平均的な介護タクシーの1日の流れは、開業前に把握しておいた方が良いでしょう。
そこで今回は、一人1台体制で運営する個人事業主の介護タクシーを想定し、1日の具体的な流れを紹介します。
さらには月単位・年単位で必要な業務、また会社員と比べて感じたメリットまで、現実的な視点で解説したいと思います。
この記事は…
- 介護タクシーでの起業を志している方
- 転職を考えている方
- 第二の人生の生き方を模索している方
…などにお読みいただけると幸いです。
さっそく1日の流れを見てみましょう。
個人事業主として、介護タクシーを運営した時の平日の流れは以下のようになります。
| 07:00~8:00 | 起床・予約確認・電話対応 |
| 08:00~9:00 | 車両点検・清掃・出発準備 |
| 09:00~12:00 | 通院・透析など定期利用中心の送迎対応 |
| 12:00~14:00 | 待機・昼食・事務作業 |
| 14:00~17:00 | 迎え中心の送迎対応、突発依頼対応 |
| 17:00~19:00 | 送迎業務終了・売上整理・翌日の準備 |
あくまで例ですが、「介護タクシー業務のみ」の個人事業主は、このような流れになるのが一般的。
会社員のように「常に動き続ける」1日ではありません。
送迎と送迎の間などに、待機が混ざった流れになるのが特徴です。

介護タクシーの1日は、必ずしも早朝から始まるわけではありません。
むしろ送迎依頼の多くは、病院の開始時間に合わせてくるため、早朝という時間帯は比較的ゆったりとしています。
多くの場合、朝7時〜8時頃に起床し、まずはその日の予約確認を行います。
メールやライン、留守電などにも、依頼が来ていることもあるので、確認漏れのないよう注意しましょう。
前日までに入っている予約内容を再確認したら、病院の診察時間や迎えの場所、利用者の状態などを頭の中で整理します。
また、この時間帯に、急な予約変更やキャンセルの連絡が入ることもあります。
そのため、出発前に必ず電話が取れる状態にしておくことが重要です。
その際、ハンズフリーマイクなどを活用すれば、運転中でも電話を取ることが可能になります。
さらには車両の点検や清掃も、このタイミングで行います。
リフトや固定装置に不具合がないかを確認するのは、安全管理の基本中の基本です。
また業務間にも清掃は行いますが、時間が限られていることもあるため、この時間帯にしっかりと行っておきましょう。
- 予約内容と時間・送迎場所の確認
- 利用者の体調と注意点の把握
- 車両と積載装備の安全・動作確認
午前中は、通院や透析の送迎が多くなります。
まずは9時前後に最初の利用者を迎えに行き、病院まで送迎。
必要に応じて、受付や診察室までの付き添いを行います。
少し意外かもしれませんが、介護タクシーは「走っている時間」よりも、「待っている時間」が案外長い仕事です。
診察が終わるまで待機し、再び自宅や施設まで送ります。
この待機時間に、次の予定確認や事務作業、簡単な昼食を取ることもあります。
特に、開業当初の午前中は1〜2件の対応で終わる日も多いでしょう。
そのため、会社員のように常に時間に追われる感覚はあまりありません。

昼過ぎから午後にかけては、介護タクシー業務中、比較的落ち着いた時間帯になります。
予約がなければ、一度帰宅して休憩することもできますし、車内で仮眠を取る人もいるくらいです。
一方で、退院や急な受診など、突発的な依頼が入りやすいのもこの時間帯です。
また、定期の利用者から予約の電話が入りやすい時間帯でもあります。
そのため、「完全オフ」にはせず、常に連絡が取れる状態を保つのようにしています。
この柔軟さが、介護タクシーの働き方の特徴でもあります。
夕方以降は、仕事がなければそのまま業務終了となります。
なぜなら、介護タクシーは通院利用が中心のため、夜遅くまで稼働する日はあまりないからです。
そのため、18時〜19時には1日の業務が終わることがほとんどです。
最後に自宅(営業所)に戻ってから、簡単な売上整理や翌日の準備を行い、1日を締めくくります。

当たり前といえば当たり前ですが…
日々の送迎や売上整理の業務とは別に、毎月必ず行う以下のような業務も存在します。
- 売上・運行記録の整理
- 現金・振込・補助券などの入金管理
- 請求書・領収書の作成
- 経費(燃料費・消耗品)の記録
- 病院・施設・ケアマネへの定期的な挨拶や連絡
- 利用者情報の更新・見直し
以上のような業務は、売り上げを安定させるための土台となる仕事です。
これらなくして介護タクシーを運営していくことは出来ません。
なかには地味な作業も多いですが、後回しは厳禁です。
ここを疎かにすると、後々の負担が一気に増えて手が回らない状態になってしまいます。
売上や経費の記録、運行記録の整理などは、送迎間の待機時間で作業することも可能です。
余白時間を上手に使いましょう。
また利用者情報の更新や見直しは、後々の業務に欠かせません。
さらに売上を伸ばすには、病院や施設などへのあいさつ回りも忘れてはいけません。
定期的に行う癖をつけておきましょう。
また「月」単位の業務もあれば、「年」単位の業務も存在します。
- 確定申告(帳簿整理・申告・納税)
- 車両の車検・定期整備
- 自動車保険・任意保険の更新
- 各種許可・届出の更新(地域・形態による)
- 事業計画・料金設定の見直し
- 1年の振り返りと働き方の再設計
年間単位の業務は、介護タクシー事業を継続させるために必要な仕事です。
例えば、個人事業主は年度末に自分で確定申告し納税する必要があります。
車両の定期点検や保険の更新など、怠ることのできない業務も満載です。
ほかにも運輸局へ毎年提出する「輸送実績報告書」など、忘れると業務違反になるので注意してください。
また、事業計画や働き方の再設計については、まずは自身に働き方を問いかけましょう。
増員増台で売り上げを伸ばして事業を拡大していきたいのか。
それともリピーターを増やして事業の安定化を図りたいのか。
長期戦略は一日にして成りません。
年単位で取り組みましょう。

介護タクシーを始めて、多くの人が実感するのが「時間の感覚が変わった」という点です。
会社員時代のように、出社時間や退社時間に縛られることはありません。
たしかに介護タクシーでも、送迎の予約時間などに縛られることはあります。
しかし、会社員とは比べられないほどの自由があります。
1日の中…特に午後には空き時間があり、自分のペースで動けるため、精神的な余裕が生まれます。
これにより、家族との時間を確保しやすくもなった、という声も多くあげれられています。
また体調や自身の都合に合わせて、仕事量を調整できる点も大きなメリット。
「自分の判断で仕事を選べる」ことも、個人事業主ならではの魅力と言えるでしょう。
特筆すべきなのは、無理な依頼やマナーの悪い利用者を断ることも、自分の判断で可能なことです。
会社員ではそうはいきませんからね。
このように、無理なく長く続けるための働き方を自分で設計することが出来るのです。
それが、多くの起業者が良かったと感じる「介護タクシー」という仕事なのです。
- 出社や退社時間に縛られない
- 空き時間もあり、家族との時間も確保しやすい
- 体調や都合に合わせて、仕事量を調節可能
- 仕事を選ぶことも出来る
- 無理のない働き方が可能
いかがでしたか?
介護タクシーの一日には、その業務の合間に「余白」があり、追い立てられるような感覚は感じにくい仕事です。
これらの「余白」を「月単位」や「年単位」といった業務に使用するのも良いでしょう。
また「休憩」や「家族との時間」に使うのも自由です。
このように「時間の自由度が高い」のが、介護タクシーの最大のメリットです。
介護タクシーが軌道に乗り、安定経営に入ったら、自由な時間で「副業」を始めることだって可能なのです。
ただ、介護タクシーは、「がむしゃらに働く」ような起業スタイルではありません。
「無理なく働き続けられる起業」を目指す人に向いている仕事だといえるでしょう。
かといって、介護タクシーで高収入が狙えないわけではありません。
「高単価の依頼」や「増員増台」、「介護タクシー×サイドビジネス」などなど…
事業を拡大し、収入をアップさせるの道筋を作ることも可能です。
要は「余白」時間で何をするか…あなたが自由に選択できる。
それが「介護タクシー」という仕事なのです。
この記事があなたの一助となれば幸いです。

またビスタサポートでは、介護タクシーの開業支援事業を行っています。
- 介護タクシーを開業したい方
- 介護・医療スキルを活かして起業を目指したい方
- 既に介護・看護の事業を行っているが、サイドビジネスも考えている方
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最後までお読みいただきありがとうございました。


