救急救命士の介護タクシービスタ!
このキャッチフレーズで、利用者様に親しまれているビスタサポートの介護タクシー事業。
創業から2年近くの時が経ち、少しづつですが知名度が上がってきているのを肌で感じます。
しかし「救急救命士」とは、どのような資格なのか把握されている利用者様はそう多くはありません。
実際に…
「救急救命士って、どんな資格?何ができるの?」
「看護師さん介護士さんと何が違うの?」
などといった質問をされる利用者様やご家族様もいらっしゃいます。
なかには「救命救急士」と名前を間違えて覚えてられる方も・・・
そこで今回は「救急救命士」とは、どのような資格で何ができるのか?
どのような場所で活躍しているのかを取り上げたいと思います。
この記事は…
- 救急救命士について知りたい方
- 救急救命士の資格について興味のある方
- 介護タクシービスタにどのような魅力があるのか知りたい方
などにお読みいただき、介護タクシーを救急救命士が営むメリットを感じていただけると幸いです。
救急救命士とは、プレホスピタルケア…病院前救護を専門に行う医療国家資格です。
つまり、けが人や急病人が発生した現場から病院などの医療機関に搬送するまでに、傷病者を観察して悪化を防ぐための必要な処置を施す医療資格です。
その専門性から救急車などで、救護行為を行うことが多いのが特徴です。
また、緊急で生命の危険がある時は、医師の指示のもとで特定の医療行為を行なう事が許されています。
その医療行為も、ショックに対応するための静脈路確保や輸液、窒息を防ぐ気管内チューブを挿管し気道確保を行うなど、緊急の救命対応処置に特化しています。
まさに「緊急」時に「命を救う」ための資格と言えるでしょう。
救急救命処置といっても、救命士だから出来る処置もあれば、一般人でも可能なものもあります。
それでは、救急救命士の資格を持つことで、どのような処置が可能になるのかを見ていきましょう。
前述した通り、救急救命処置は一般人でも行えるものもあります。
- 自動式除細動器による除細動
- 用手法による気道確保
- 胸骨圧迫
- 呼気吹き込み法による人工呼吸
- 圧迫止血
- 骨折の固定
- 背部叩打法およびハイムリック法による異物除去
- 必要な体位の維持、安静の維持、保温
- 体温・脈拍・呼吸数・意識状態・顔色の観察
さて、この一覧をみて気づくことはないでしょうか?
そう!ここに載っている救命処置は、上級救命講習で習う処置と一致しているのです。
そのため、一般の方は上級救命講習を受講すれば、自分にできる救命処置のほぼ全てを習得したことになります。
そう考えると、丸1日かかる上級救命講習ではありますが、受講の価値があると思えてくるのではないでしょうか。
ちなみに、上級救命講習については以前、詳しく記事にしております。
興味のある方はコチラのリンクからご覧ください。
救急車に乗って活動する救急隊員は「非医療従事者」であり、医療行為を行う者ではありません。
しかし消防学校で、200時間以上の救急科標準課程を修了しています。
そのため、より専門的な応急処置を行うことが出来ます。
- 口腔内の吸引
- 経口エアウェイによる気道確保
- 経鼻エアウェイによる気道確保
- バックマスクによる人工呼吸
- 酸素吸入器による酸素投与
- 聴診器の使用による心音・呼吸音の聴取
- 血圧計の使用による血圧の測定
- 心電計の使用による心拍動の観察および心電図伝送
- 鉗子や吸引器による咽頭・声門上部の異物除去
- パルスオキシメーターによる血中酸素飽和度の測定
- ショックパンツの使用による血圧の保持および下肢の固定
- 自動式心マッサージ器の使用による体外式胸骨圧迫の施行
- 特定在宅療法継続中の傷病者の処置の維持
一般の方が行える処置より格段に増えていますね。
特に機器を用いることにより、詳細に傷病者の状態を観察できるようになりました。
さらには自動式心マッサージ器の使用、バックマスクによる人工呼吸、酸素吸入、吸引、経口・経鼻エアウェイによる気道確保など、救命現場に有効な機械や器具を用いた処置も可能となっています。
また、救急隊員は非医療従事者ではあるものの、コロナ禍での予防接種は優先的に行われていました。
準医療従事者のような扱いで、接触危険の高さから優先されたものと考えられます。
救急救命士が行える救命処置は、大きく二通りに分かれています。
それが「包括的な指示による処置」と「具体的指示による処置」になります。
一つ目の「包括的な指示による処置」とは、事前に想定した救命場面に合致する状況では、事前に出された指示を根拠にして行っても良い処置のこと。
つまり「Aの症状が見られたら、電話かけなくてもBの処置していいよ」ということ。
この指示は、書面等により地域医師会が組織するMC(メディカルコントロール)協議会から出されています。
例えば、意識状態が悪く低血糖が疑われるケースでの「血糖測定」などになります。
一覧にすると以下の通り。
- 血糖測定器(自己検査用グルコース測定器)を用いた血糖測定
- 自己注射が可能なアドレナリン製剤によるアドレナリンの投与
- 気管内チューブを通じた気管吸引
- 精神科領域の処置
- 小児科領域の処置
- 産婦人科領域の処置
二つ目の「具体的指示による処置」とは、対面や電話等により直接医師から指示され行う処置のことです。
これらは「特定行為」とも呼ばれ、医師が直接管理する重要な医療行為になります。
- 乳酸リンゲル液を用いた静脈路確保のための輸液
- 食道閉鎖式エアウェイ、ラリンゲアルマスクおよび気管内チューブによる気道確保
- アドレナリンの投与
- 非心停止血糖傷病者に対するブドウ糖液投与
- 非心停止ショック傷病者への乳酸リンゲル投与
救急救命士が行う医療行為は、注射針を用いて身体を刺したり、体内に薬液や器具を入れたりするものです。
そのため一歩間違えれば、重大な事故に発展してしまう恐れがあります。
したがって医師の監督のもと、厳重に管理されているのです。
救急救命士もその責任を重々認識しており、定期的に病院での実習を行いスキルの維持に努めています。
認められたあらゆる手段を駆使して命を繋ぎとめる「救急救命士」。
次は、救急救命士がどのような現場で活躍しているのか見ていきましょう。
具体的には以下の4つに分けられます。
- 消防機関
- 自衛隊・海上保安庁・警察
- 病院
- 民間救急・介護タクシー
救急救命士の多くが活躍している職場は何と言っても「消防機関」がトップです。
実に6割以上の救急救命士が消防機関に勤め、救急業務に当たっています。
というのも、2021年のつい最近まで救命士が医療行為を行える現場は「救急車内や現場」と法律で定められていたのも、大きな要因でしょう。
消防機関に勤めている救急救命士の仕事は、現場や救急車内で救命処置を行うだけではありません。
その他にも、出動後の報告書作成や設備や資機材の点検・整備、現場を想定した訓練なども日々の業務で行っています。
また、消防機関で救命士として働くためには、国家試験に合格するだけでは足りません。
厚生労働大臣の免状を受ける必要があり、さらには各市町村が実施する消防官の採用試験に合格する必要があります。
ただし各消防本部からは救急救命士のニーズが非常に高いのが現状です。
そのため資格を有していると採用試験には有利に働くでしょう。
消防機関の他に、自衛隊や海上保安庁、警察などでも活躍する救急救命士がいます。
なんと自衛隊では、災害時や緊急時の救護任務を行うため、独自の育成機関を設けて救急救命士を養成しています。
自衛隊に務める救急救命士は、治療や衛生・健康管理を行う「衛生隊員」である場合がほとんど。
さらには、准看護師の資格も合わせて取得することが求められます。
また海上保安庁に務める救急救命士は、船舶を救急車として見立て、救命処置を行います。
海上には救急車がありませんからね。
海上保安庁では、救命士としての救命活動だけでなく、「潜水士」や「救難士」として要救助者の救助や救出も求められることが多くあります。
そのため複数の資格取得が求められるでしょう。
また、ごく少数ですが警察でも、救急救命士の有資格者に対して採用枠を設けている場合があります。
というもの、警察は消防と並び、事故や事件などの生命の危機に瀕した現場に駆け付ける機会が多くあります。
そのため、救命処置に精通した人材を確保しておく必要があるのです。
ひとりでも多くの被害者の命を救うため、救急救命士の採用枠拡大に期待がかかりますね。
前述した2021年の法改正にあわせ、救急救命士を採用する病院が見られるようになりました。
各県の大学病院の救急外来や救命救急センターなどに務めています。
診療や救命処置のサポートを行うほか、病院が保有する救急車(ドクターカー)などで処置を行います。
中には看護師資格も取得し、ダブルライセンス持ちとして活躍する強者もいます。
問題点としては、新しく布かれた法律のため「医療機関に務める救急救命士への研修体制」が不十分であることです。
しかし、今後の更なる改正に伴い、さらに医療機関で活躍する救命士は増えてくることでしょう。
少数ではありますが、「民間救急」や「介護タクシー」のドライバーとして活躍する救急救命士もいます。
両サービスは基本的に「介護・福祉」分野のサービスではありますが、緊急事態に対応できるよう「医療」分野の救急救命士や看護師の有資格者が求められることも多いのです。
高齢化社会が加速する日本で、今後さらに発展していくべき分野でしょう。
介護タクシーは、体の不自由な方や要介護者の「送迎」と、送迎に関連のある「介助」を行なうのが仕事です。
「介助」は介護の分野であり、「医療」従事者である救急救命士の専門分野ではありません。
しかし弊社では、ドライバーが救急救命士であることで、多くのメリットを提供できると考えています。
- 医療に関する多くの知識を有している
- 救急現場で培った車両までの搬送技術を習得している
- 安心安全な運転を身に着けている
- 緊急事態をいち早く察知することが出来る
- 緊急事態に対する的確な判断・対応がとれる
- 救急車で搬送できない緊急性のない方も送迎できる
実際の救急現場で磨かれた知識と技術で、他の介護タクシーにはない価値を提供できると自負しています。
また、介護タクシーを必要とする方は要介護状態であったり、移動に不自由を感じている方がほとんど。
特に重い持病がある方や入退院を繰り返している方などは、緊急事態に陥る危険性が高い傾向にあります。
しかし緊急性はないため、公的な救急車で搬送するわけにはいきません。
そのような場合の受け皿としても、ビスタサポートは「救急救命士の介護タクシー」を営んでいます。
- 緊急事態にも備えた送迎をして欲しい
- 健康面にも配慮した送迎を希望
- 救急車の適用ではないと思うが不安がある
などといった場合は、特にビスタサポートへお電話ください。
救急救命士が迎えにあがります。
いかがでしたか?
救急救命士とは、プレホスピタルケア…病院前救護を専門に行う国家資格です。
認められたあらゆる手段を使って、命を繋ぎとめる専門家です。
そしてその技術は実際の救急現場で磨かれてきた確かなもの。
そのような「救急救命士の介護タクシービスタ」だからこそ、提供できる「安心安全というサービス」があります。
実際に奏功事例も発生しています。
救急救命士の介護タクシービスタの奏功事例こちらも是非ご覧ください。
この記事があなたの一助となれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。